00.トランスメディア論データ集

2019年後期のゼミで作成した「トランスメディア論データ集」では、40冊ほどある参考文献の中から担当作品を決め、作品の内容を共有できるようにしました。そして、以下の19の項目に分けそれぞれの作品を研究しました。

トランスメディアとは


マルチプラットフォーム上で展開されるストーリーテリングであり、その物語宇宙に対する多様な理解に基づいてオーディエンスが能動的にメディア体験できる市場環境を構築することです。(トランスメディア論データ集 解題より)

1.世界構築(グラフィックス、地図、物理的人工物)
→トランスメディア作品の中核には独特の世界観をもつ物語世界が構築されている。それが、具体的にどのようなものであるか。

2.キャラクター設定
→キャラクターの魅力がトランスメディアになる要因の1つである。そこで、物語に登場するキャラクターの特徴的な性格と物語内の役割はどのようなものであるか。

3.バックストーリー
→物語の前提になっている背景事情はどのように設定されているのか。

4.オーディエンスの参加
→メディア・コンテンツがトランスメディア展開をするときの最大の条件。ゲームやイベントなどのインタラクティブなプラットフォームにおいてオーディエンスはどのように参加できるか。

5.闘争と葛藤
→主人公たちは何と闘っているのか、どんな葛藤を内面に抱えているのか。また、闘争と葛藤は解決されるのか。

6.プロット(闘争や葛藤はクライマックスでどのように解決されるか)
→物語はどのように展開していくのか。

7.モード(風景、状況、音声、音楽)
→キャラクターの舞台となるモードの作品ごとの特徴は何か。

8.主導するテーマ
→具体的に展開される物語の主導的テーマはどのようなものか。

9.物語内のタイムライン
→作品の内部にある固有の歴史の年譜。

10.トランスメディアプラットフォーム(映画、印刷物、デジタルメディア、体験メディア)
→物語が展開されるメディアのプラットフォームによって作品の魅力は大きく変化する。その節目の確認。

11.物販
→サービスとしても、売り上げ獲得としても重要なもの。また、グッズにより物語がオーディエンスの日常空間に場所を持つことも重要。

12.価格設定
→現在の日本に流通している人気商品をピックアップして相場を知る。

13.場所
→オーディエンスやユーザーがコンテンツと出会う場所はどこなのか。

14.プロモーション
→作品がメディア・プラットフォームに展開されるとき、どんなプロモーションが行われるか。

15.強さと弱さ
→メディアに構築された作品がもつ強さとはなにか。逆にどんな弱さを持っているか。

16.必要とした時間
→作品が飛躍するまでに要した時間はどれほどか。

17.オーディエンスの利用と満足
→オーディエンスは、コンテンツをどのように利用し、どのような満足を得ているのか。

18.ブランドの力
→トランスメディアとしての評価が確立すると作品はブランドとして力を持つようになる。作品がもつブランド力とはどんなものか。

19.社会的影響
→集客効果、観光資源、経済効果などの社会的影響はどれほどあるのか。

《参考にした作品》
ピーナッツ(スヌーピー)
ムーミン
欅坂46 日向坂46
世界遺産
NETFLIX
MARVEL
乃木坂46
ウルトラマン
初音ミク
ヴェノム
コジコジ
ハリーポッター
名探偵コナン
ポケモン
アンパンマン
ハローキティ(kawaii)
ドラえもん
ファンタスティックビースト
ラブライブ!
スタートレック

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