02.キャラクター設定

はじめに

ある作品がトランスメディアとなる要因のひとつがキャラクターの魅力であり、しばしばキャラクターたちの群像劇から生まれるダイナミズムにあります。登場するキャラクターの特徴的な性格と物語内で果たす主要な役割はどのようなものか、キャラクター設定が重要になってきます。
 また、キャラクターの分類についてわかりやすいように独自のジャンル名をつけました。わかりやすいように私個人が勝手に名付けたものです。そのジャンル別に分けてどの作品のどのキャラクターが該当するのか考察し比較しました。

ー目次ー
◆キャラクター設定の定義
◆作品によってキャラクターの扱いの違い
   →一発屋キャラ・選ばれしキャラ・環境キャラ
◆人気になるキャラクターの共通点
   →主人公キャラ・カメレオンキャラ・ギャップ萌えキャラ・相棒キャラ・常連キャラ・宿敵キャラ
◆まとめ
◆参考文献

◇キャラクター設定の定義

 「キャラクター」とは、
 1 性格。人格。その人の持ち味。「特異なキャラクターの持ち主」
 2 小説・劇・映画などの登場人物。「キャラクターの設定がうまい」
 3 文字。記号。
 (参照:デジタル大辞泉 小学館)

 物語の中で自由自在にリアリティのあるように人物を動かすには、その人物の背景を明確にしておく必要があります。このキャラクターならこのシーンでこういう行動をとるだろうとみている人が予想できるオリジナリティが求められます。

 有名な映画監督の澤井信一郎は、
「一本の映画のシナリオをつくるために、主人公に対してはノート一冊分の履歴書を書かなくてはいけない」とおっしゃっています。

キャラクターを作る上で三大設定と言われるものがあります。

まずは、「ビジュアル設定」
⇒キャラクターの容姿や持ち物、似合うポーズ、喜怒哀楽時の表情などの視覚的な要素を設定したもの。
例えば、『ドラえもん』のように水色のたぬきのような猫型ロボットは一度見れば印象に残り、ビジュアル設定として完璧なものとなっています。『アンパンマン』も絵描き歌があるほど誰にでも描きやすく親しみやすい容姿で人気を集めています。

次に、「アイデンティティ設定」
⇒キャラクターの内面的性質を設定資料として定義したもの。(先天性に決まる要素が多い)
例えば、『ポケットモンスター』では数多くのポケモンがいますが、ポケモンごとに性格が異なります。性格によって能力や好きな『ポロック』『ポフィン』の味などに違いがあります。

最後に、「動作設定」
⇒作中でキャラクターの動きを滑らかにする一連の行動パターンに関する設定。
例えば、『ぜんまいざむらい』では最後の悪者を倒す時に必笑団子剣という必殺技を出して物語は終了します。このようなわかりやすい決まった行動をする作品はその他にも多く、長期的なアニメによくあるパターンとなっています。

 このようにキャラクター設定を明確にしていくことで、作品に統一性が生まれます。そのため、キャラクターを自由に動かしつつもアイデンティティを保つことが可能になっています。

◇作品によってキャラクターの扱い方の違い

 作品によっては、キャラクターの扱いに関しても違いがあります。数多くのキャラクターを作り、一度登場したらでてこなくなってしまうもの。数少ない主要人物を中心としたもの。キャラクターをどのように扱うかにも作品の特徴につながります。

~ 一発屋キャラ ~
 一般的には、キャラクターの数が多いほど人気が出やすいと言われています。それは、自分が「このキャラ好き!」と感じるキャラクターに出会える確立が単純に高いことと、多くのキャラクターの中から自分好みのキャラクターを見つけ出す面白さがあります。その一方、キャラクターが被らないよう細心の注意が必要になります。
  
〈アンパンマン〉

 アンパンマン・バイキンマン・ジャムおじさん・ドキンちゃん・しょくぱんマンなど主要人物を除いては、その話にあった新しいキャラクターをつくっては登場させています。パンに限らず、食事系に関するもののキャラクターやバイキンマンのつくったロボットなどあらゆるキャラクターを生み出しています。
 アンパンマン全キャラクター数は 2009 年時点で 1,768 体とギネスに認定され、2013 年時点では、2,200 体以上であり、それ以来も増えていますが、公式に公表はされていません。2009年から2013年までの4年間で400体以上増えているため、単純計算で1年に100体増えていることになります。考察だが、2020年現在は3000体近くのキャラクター数があるのではないでしょうか。
 「アンパンマン大図鑑」という公式キャラクターブックがありますが、そのキャラクターの多さの中にも、違いや特徴があり面白さがあります。時間があるときに自分の好きなキャラクターを探してみるのも楽しいでしょう。

〈ポケモン〉

 世の中に存在していそうで、しかし実際にはいない昆虫や動物という設定でポケットモンスターは作られています。サトシやその仲間、敵軍団などの主要人物はシリーズごとに変化することがありますが、ポケモンは一度登場したらもう出ないものもあります。初代ポケモンでは全 151 種類のポケモンが作られました。現在はさらに多く809匹のポケモンがいるとされ、もうすぐで1000匹の大台にのることで注目されています。ポケモンの多さから「ポケモン言えるかな?」という初代ポケモン151種の名前が歌詞になった歌があり、早口言葉のようで流行しました。
 アンパンマン同様に「ポケモン図鑑」が発売されています。元々「ポケモン図鑑」はゲーム「ポケットモンスタ―」シリーズに登場するアイテムで、架空のものでした。その後、物語にのっとって現実世界でも販売されるようになりました。

〈欅坂46&日向坂46&乃木坂46〉

 一発屋ではないですが、多くのメンバーが所属しており、当たり前だがそれぞれに個性があります。初期からいるメンバーが卒業していったり、新しいメンバーが加入したりなど、少しずつ時間をかけながら変化しています。集団の中で人物が入れ替わるという点で今回は一発屋キャラのジャンルに区別しました。グループごとにコンセプトが異なり、多数のメンバーがいる中から推しメンを探すことに面白さがあります。

~ 選ばれしキャラ ~
 一発屋キャラとは異なり、少数精鋭のキャラクター数のため一人ひとりのキャラクター設定が重要になります。「このキャラ嫌い」と思われてしまえば終わりですが、バックストーリーがしっかりしているため、好きになれば沼にはまりやすい傾向にあります。また、キャラクター重視ではなくストーリーが中心となった作品で使われることが多いです。

〈ピーナッツ(スヌーピー)〉

 他の作品と比べて、キャラクター数が少なく、キャラクター設定が明確になっています。
チャーリー:本名チャーリー・ブラウン。『ピーナッツ』の主人公。スヌーピーの飼い主だが名前を覚えてもらえず「丸頭の男の子」とされている。とても小さいことやどうでもいいこと、誰もが引っ掛かったことのある疑問を口にする。一度に二人の女性を好きになる、ダンスに誘おうと悩んでいるうちにスヌーピーに先を越されるなど悩みが多いが、スヌーピー
のために学校を休む、妹の宿題を手伝うといった優しさもある。作者であるシュルツと同じように、丸顔であったり、悩みが多い心配性の性格、野球をするなどシュルツの特徴が投影されている。
スヌーピー:ビーグル犬:考えるだけで喋らず、人間の登場人物との意思疏通はない食いしん坊。最初は体が小さく描かれており、四本足で歩いていた。1956 年の話で二本足で立つようになり、表情も動きも豊かになった。その後人間と同じような服を着て、スポーツにも興味を示すようになる。ついでに生意気さと毒舌さも増していった。モデルは作者シュルツ
が十三歳の時に家にやってきた雑種の犬。
サリー:チャーリーの妹。「何でなの?」「だから何?」といった疑問追及の代弁者。大人の発言の回りくどさの風刺になる独自の価値観を持っている。ライナスのことが好きで、チャーリー宛ての手紙の追記に名前を出されるだけで舞い上がる。宿題が嫌いで兄のチャーリーに押し付けることが多い。学校は嫌いだが、学校の校舎と話すことがあり、校舎もサリー
のことを気にかけている。ルーシー:本名ルーシー・ヴァン・ペルト。言いたいことを言う人生相談の代弁者。とても強気で、自分のことを棚上げして言いたいことを言いまくる。チャーリーの悩みの相談に乗ることが多く辛辣であったり率直な意見を言うが、ことあるごとに代金として5セントを要求する。クラスメイトのシュローダーに恋しており、彼が演奏するピアノに凭れ掛かっては愛を伝えるが巧みに躱されている。彼女を指す「ガミガミ屋さん(小言屋さん)」はシュルツの家の長女メレデイスと同じものになる。
ライナス:ルーシーの弟、哲学的代弁者。とても達観した発言をして、聖書の言葉を引用するなど知的な行動をするが、一方で迷信を信じてプレゼントに期待するといった子供らしい一面も持っている。指しゃぶりを止められず、お気に入りの毛布をいつも持ち歩いている。この毛布は人、特に幼児がものに執着していることを指す「安心毛布」「ライナスの毛布」という言葉で現代に定着している。名前は作者のシュルツの同僚ライナス・モーラーからつけられ、毛布への愛着はシュルツの子供が毛布を引きずって歩くことから採用された。

〈世にも奇妙な物語〉

 オムニバス構成となった珍しい形のテレビ番組で、ストーリーテラーであるタモリのみが毎回登場します。各作品をみても登場人物が比較的少なくなっています。短編であることもありますが、奇妙なストーリーが中心になっているため登場人物が少なくなっています。一度放送した回でも、好きな回であったり怖い回、印象的だった回など各々にファンがいます。そのような個人が作ったまとめサイトが作られていることも少なくありません。

〈ハローキティ〉

 サンリオとしては、キャラクターが多く人気もありますがハローキティの分野では少なくなっています。物語はあまりありませんが、キャラクターとしての人気が高く、グッズが良く売れています。サンリオはハローキティ一だけではなく、他のキャラクターにも力を入れていますが、まだうまくいっていないようです。ハローキティの絶大な人気に匹敵するキャラクターは登場するのでしょうか。最近はマイメロディやシナモン、クロミちゃんに人気が出てきていますが、今後どうなるのか注目です。
 「キティ 」1974 年 11 月 1 日生まれ。身長:りんご 5 個分、体重:りんご 3個分。血液型:A 型(日本人に最も多い血液型にしたという)。明るくて優しい女の子。クッキーを作ったり、ピアノを弾くのが大好き。夢はピアニストか詩人になること。
【キティの家族】
「ミミィ」:キティの双子の妹。ちょっぴり内気で恥ずかしがり屋。とても女の子らしい女の子。キティと見分けがつくように、右耳にリボンを付けている。
「ジョージ」:キティのパパ。商社マン。家族みんなが頼りにしている。おとぼけキャラでユーモアセンスが抜群。
「メアリー」:キティとミミィのママ。とても優しく家事全般が得意。アップルパイ作りの名人。キティとミミィの区別がつくように向かって右がキティ、左がミミィになるようにリボンを付けた。
「アンソニー」:おじいちゃん。キティたちの近くに住んでいる。絵を描くことが趣味。物知りで面白い昔話をしてくれる。
「マーガレット」:おばあちゃん。プディング作りが得意。ロッキングチェアに座って刺繡をするのが大好き。
【キティの友人達】
「ダニエル」: キティのボーイフレンド。キティとは赤ちゃんの頃から相思相愛だったがカメラマンのパパの仕事の都合で南アメリカのプレトリアに引っ越してしまった。その後キティと再会。 タイニーチャム タイニーチャムのパパが仕事でニューヨークへ行っている間、キティの家に住むことになった。男の子だが大好きなキティの真似をしてリボンを付けている。
「 モーリー」: キティの家に住んでいる恥ずかしがり屋のもぐら。
「ジュディ」: ジョーイのガールフレンド。

~ 環境キャラ ~ 
 シーンの環境の背景となるその他大勢のキャラクターがいます。そのような細部をどのように描かれているのか環境キャラに対する扱いの違いを作品ごとに比較していきます。

〈スターウォーズ〉

 スターウォーズには観客として周りにたくさんのキャラクターがいるシーンが時々あります。その場面一つ一つに凝っていて、その他大勢でも丁寧に描かれていることがわかります。また、CGをふんだんに使いあらゆる場所に多くの人や宇宙人を設置しています。動きもそれぞれ異なり短いシーンにもこだわりを感じます。

〈千と千尋の神隠し〉

 この作品は多くのキャラクターがいそうですが、よく見るとカエルのようなキャラと男性の従業員と女性の従業員という3パターンで観衆を支えています。主要の登場人物を除いては環境キャラの区別はあまりつけられていません。逆にスターウォーズとは異なり、主要の登場人物がどこにいて何をしているのか見つけやすいとも考えられます。

〈マリオブラザーズ〉

 マリオ関連の任天堂のゲームではステージをクリアした時などに観客としてあらゆるキャラクターが登場するシーンがありますが、独自のキャラクター数が多いため環境キャラとして活用しています。似たようなキャラクターでも色や装飾品が異なり、うまく差別化しています。環境キャラが登場した際に「こんなキャラもいたんだ」と知る機会にもなりステージクリアの楽しみの一つとなっており、飽きずにゲームを続けさせる戦略だと考えられます。


◇人気になるキャラクターの共通点

 数多くの種類のキャラクターがいることはわかったが、それでは人気になるキャラクターの共通点としてなにがあるのでしょうか。様々な作品の人気キャラクターを比較して考察していきます。

~ 主人公キャラ ~
 主人公は作品の中で一番多く登場し、キャラクター設定が重要になります。作品のシンボルになることも多く、当たり前ですが人気があります。主人公キャラの性格にはどのような共通点があるのか調べていきます。
正義感は強いですが、何か弱点があるキャラクターが比較的多くなっています。

〈ウルトラマン〉

 主人公はウルトラマンで、シリーズ化されており各シリーズごとに主人公のウルトラマンは変わっています。
 今回は初代ウルトラマン(以下、ウルトラマン)について調べました。ウルトラマンとは地球外の宇宙人であり、巨大変身ヒーローです。40年前、最初に地球を守って戦いました。あらゆる技を習得した怪獣退治の専門家ですが、罪無き怪獣をいたわるやさしさも持ち合わせています。戦いによって地球に留まることを決意し、ハヤタに姿を変えたウルトラマンは、正体を隠し、神戸空港・空港長として暮らしていました。地球上ではプラズマエネルギーの消耗が激しく、わずか3分間しか戦うことができません。
 正義感の強いヒーローでありながら、3分間しか戦えないという弱点があり視聴者がウルトラマンを応援しやすいキャラクター設定になっています。また、ウルトラマンである正体を隠していることも秘密を共有することで親近感がわくと考えられます。

〈ハリーポッター〉

 ハリーポッターは眼鏡と額の傷がトレードマークで知恵と勇気を持ち、友情と愛情に溢れた男の子です。ハリーは幼い頃に両親を亡くしており、両親は魔法使いとして生前は有名でした。ハリーの両親は幼い頃にヴォルデモートという人物に襲われて死んでしまっています。ハリーは真面目な性格ですが、勉強はあまり得意ではなく、親友のロンとともにハーマイオニーに助けてもらいながら苦労して課題を仕上げている様子が描かれています。また、ハリーは穏やかな性格でありながら、好奇心も旺盛で知性も持ち冒険心と正義感に溢れたキャラクターです。恋や友情に悩む等身大のどこにでもいる男の子でありながら、愛すべき主人公らしいキャラクターになっています。

   

〈ドラえもん〉

 ドラえもんは未来から来た猫型ロボットでのび太の孫の孫であるセワシくんに頼まれて22世紀からやってきました。お腹についている4次元ポケットから、未来の秘密道具を出してのび太を助けてくれます。好きな食べ物はどら焼きで嫌いなものはねずみです。猫型ロボットで未来から来た完璧な存在のようですが、故障していることも多く、たぬきのような容姿を気にしています。また、ネズミがいると逃げ出してしまったり、プレイボーイな一面もあり完璧すぎないところが面白くなっています。ドラえもんの少し抜けているところにのび太が飽きれてしまうことがあり、ドラえもんとのび太が対等な関係を築けています。のび太をほっておけない世話焼きな性格も人気の一つでしょう。

〈ワンピース〉

 人気少年漫画の主人公で多いのは、性格が明るく、仲間思いで、仲間を助けるために体や命を張ることができ、考え方や態度が、うじうじしていない。性格が純粋であり、変な先入観やひねくれた見方をせずに、色々な物事をあるがままに受け入れている。これらのようなTHE・主人公と言える性格をしています。
 「モンキー・D・ルフィ」は底抜けに明るく、人や物など何にでも好奇心が旺盛です。楽観的で自由奔放、面白そうだと思えばすぐに行動し、冒険のためなら命の危険もいといません。また自分一人では航海できないことを自覚しているため、仲間をかけがえのない宝物だと思っています。情が厚く、お人好しでだまされやすい点が弱点でもあり、良さでもあります。また、大食漢で、宴が大好きです。自由すぎる性格で周囲を振り回すこともありますが、常識にとらわれずに自分の信念で行動します。これらのような子どものように純粋でまっすぐな性格がターゲットにしている少年の心を掴んだのでしょう。

〈こちら葛飾区亀有公園前派出所〉

 常識に縛られることなく、ある種の「滅茶苦茶な行動」を繰り返し、トラブルメーカーそのものですが、それと同時にストーリーを動かす主人公も担っているため、ストーリーへの貢献度が大きくなっています。欲望全開といった性格で、読者・視聴者がやりたくてもできないことを代わりにやってくれます。行動のスケールが常に大きいため、読者や視聴者が驚いたり感心して、そのキャラクターに好感を持つことが多くなります。やりたい放題であったとしても、のちのち必ず痛い目を見てきちんと罰を受けるため、読者・視聴者に嫌われることが少ないです。
 このようなパターンの主人公としてこち亀の「両津勘吉」がいます。亀有公園前派出所勤務の巡査長で、人間の常識を遥かに超えた体力と生命力の持ち主です。金儲けが大好きで、金が絡むと我を忘れて大暴走をすることが多いです。アルコールにめっぽう強く手先が器用な無類の遊び人且つ趣味人で人脈も豊富です。

〈ルパン三世〉

 読者や視聴者が天才的であこがれるような主人公として、「ルパン三世」があげられます。まず泥棒が主人公といった珍しいキャラクター設定になっており、優しい泥棒として人気を誇っています。
 ルパン三世は、天才的泥棒の家系で生まれ、世界中をまたにかける大泥棒です。どんなターゲットも奇想天外なアイディアと大胆不敵なテクニックで手に入れます。完璧なようでサル顔の3枚目で美女が弱点という設定もあり、愛されています。特技は変装で、実際は容姿端麗でサル顔の3枚目も変装と言われています。主人公でありながら、ミステリアスな部分がある所も人気の秘訣なのかもしれません。

~ カメレオンキャラ ~
 元々悪者だったものが良い人になるなど、物語が進むにつれてキャラクター設定が変わるキャラがいます。その変化に心を掴まれる視聴者も少なくないでしょう。カメレオンキャラは比較的人気が高い傾向にあります。

〈プリキュア〉

 プリキュアでは元々悪者だったものがプリキュア側になることがあります。敵組織に洗脳されていたり、善悪の判断ができてなかったりしており、プリキュアと出会うことで変まれかわります。フレッシュプリキュアでは、第23話で東せつな(イース)がアカルンによってキュアパッションとして覚醒しました。同話でピーチとの一騎討ちに臨み、その後彼女と和解し友情を築こうとしたがラビリンスの策略により絶命してしまいます。しかし死を迎えたことで邪心が振り払われアカルンの力によって元はラブたちを欺く姿であったせつなを本来の姿として転生し、アカルンの「幸せ」の力で変身した幸せの戦士になりました。
 2019年にNHKが行い、歴代プリキュア全てを対象にした「全プリキュア大投票」のプリキュア部門では、キュアパッションは6位を獲得しています。悪者でプリキュアになった当初はプリキュア側からも認められず苦労しましたが、視聴者からは人気を誇っています。

〈スターウォーズ〉

 スターウォーズの主要人物であるダースベーダーもキャラが変わっています。プリキュアとは逆で、青少年から悪者になってしまいました。アナキンスカイウォーカーはもともと奴隷の息子でありながらも、類稀な才能を持ち母を助けるため、必死に努力する優しい男でした。しかし、愛する母を殺されてしまい、復讐するも悲しみは癒えませんでした。そして、アミダラと禁断の恋に落ちましたが、アミダラが子供を残して亡くなってしまいます。その悲しみと様々な積み重なりでダークサイドに落ちてしまいました。ここでアナキンはダースベーダーになってしまいます。結局ダースベーダーは、自身の子であるルークスカイウォーカーに倒されてしまいます。
 ダースベイダーはその容姿もありますが、スターウォーズを知らなくても見たことがある人が多いです。

〈鬼滅の刃〉

 2020年に大流行した鬼滅の刃にもカメレオンキャラが存在します。我妻善逸というキャラクターです。彼の普段はネガティブ体質でヘタレな少年ですが、覚醒すると一気に強くなりかっこよくなります。善逸の覚醒というのは、緊張と恐怖が極限まで高まった時に眠ってしまう状態のことです。眠りながら無意識に戦っているときにのみ強くなるという変わった設定で面白みがあります。覚醒すると無言で戦っていましたがストーリーが進むと会話ができるようになり指示をだせるようになります。眠っているため目をつぶった状態で戦えるのは、善逸は聴覚が大変優れており、音として敵を察知して戦えていると考えられています。
 鬼滅の刃はキャラクターの個性が強いとされていますが、カメレオンキャラもしっかり取り入れており、人気が出る作品のポイントをおさえていることがわかります。

~ ギャップ萌えキャラ ~
 主人公の人気が高いことが多いですが、主人公以外にももちろん人気キャラクターは存在します。その中でギャップのあるキャラクターが人気であることが共通点としてわかりました。意外性があることで読者も応援したくなるのでしょう。カメレオンキャラは物語が進むにつれてキャラクターが変化しますが、ギャップ萌えキャラはキャラクター設定の段階でギャップがあるキャラクターのことです。

〈名探偵コナン〉 

 ギャップと言えば、名探偵コナンは外せません。主人公の「江戸川コナン」は見た目は子供ですが、その正体は高校生名探偵・工藤新一という容姿からわかりやすいギャップがあります。「見た目は子供、頭脳は大人。その名は、名探偵コナン!」という決めゼリフがあり、世間的に定着しているほどです。
 なぜ子供の見た目になってしまったのかというと、幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行き、黒ずくめの男の怪しい取引現場を目撃し、開発中の薬を飲まされ、小学生の体になってしまいます。その日以来、正体を隠すため、仮の名・江戸川コナンと名乗り、幼なじみの蘭の家に居候しながら、数々の事件を解き明かす日々を送っています。すべては自分の体を取り戻すためです。
 自分の本性を隠しながら、事件を解決していく姿に面白さがあります。子供らしからぬ推理力と行動力に周りの大人たちを圧倒し、怪しまれることもありますが、「僕子どもだからわからない」「今のは新一兄ちゃんに聞いたんだ」などと言ってごまかしており、たまに無理やりすぎるごまかしがありますが何故か通じている点も見ていてヒヤヒヤし面白いです。このように読者や視聴者と秘密を共有していることも人気の一つでしょう。

〈エヴァンゲリオン〉

 内気な少年がエヴァンゲリオンに乗るといったギャップがあります。主人公の「碇シンジ」は14歳でEVA初号機に乗る「第3の少年」です。シンジは、社交性はあるが他人との深いコミュニケーションが苦手です。家族の絆や愛情に飢えており、自分の居場所を求めてはいますが自身の存在価値に疑問を抱いていました。優柔不断で周りに流されやすい性格と勘違いされることが多いですが、切羽詰った状況では考えるよりもまず行動というタイプで、時折勇敢な姿勢や表情をみせることもあります。
 では、なぜシンジはエヴァに乗るのでしょうか。大局的に見ればその問いに対する答えは明らかで、シンジがエヴァに乗るのは、人類を使徒から守るためです。しかし、それではシンジでなければならない理由にはなりません。理由は、「エヴァに乗ると父が、他人が自分を認めてくれるから」でした。第拾弐話で「よくやったな」という言葉を父からかけられて以来、彼は父が、ミサトが、ネルフのみんなが認めてくれるから、エヴァンゲリオンに乗るようになります。またシンジは、母からの愛を喪失しており、その苦悩から母の幻影を追ってエヴァに乗っているとも考えられます。

〈クレヨンしんちゃん〉

 クレヨンしんちゃんでわき役ながらもギャップを出し、存在感のあるキャラクターがいます。それは「園長先生」です。
 しんちゃんの通うふたば幼稚園の園長先生で、名前も園長先生となっています。見た目はコワモテですが、真面目でやさしい教育熱心な先生です。見た目から組長と間違われるという子ども向けならではのわかりやすいギャップで面白さがあります。
 2015年に連載25周年記念として公式に「クレヨンしんちゃん原作キャラクター人気投票」が行われました。そこで園長先生はまさかの6位でした。他キャラクターとの登場回数で比べると中々の好成績でした。ギャップによるインパクトでこのような結果になったのではないかと考えます。

〈おねがいマイメロディ〉
 
 公式のマイメロディではわからなかったですが、アニメ版の「おねがいマイメロディ」ではかわいい見た目と裏腹にマイメロディのキャラクター設定は一風変わったものになっており、ギャップがあります。
 「マイメロディ」はすなおで明るい、弟思いの女のコ。宝物は、おばあちゃんが作ってくれた、かわいいずきん。お母さんといっしょにクッキーを焼くのが好きで、好きな食べ物は、アーモンドパウンドケーキ 。
 公式ではこのようにマイメロディが説明されていますが、おねがいマイメロディを見るとマイメロは天然がゆえに毒舌で、空気が読めないというキャラクターになっていました。まさかのマイメロのキャラクター設定により、カオスなアニメとして話題になりました。
 「クロミ」は自称マイメロディのライバル。乱暴者に見えるけれど、実はとっても女のコらしい。かっこいい男のコがだ〜い好き。黒いずきんとピンクのどくろがチャームポイント。趣味は、日記をつけること。最近は恋愛小説にはまっている。 好きな色は、黒。好きな食べ物は、らっきょう 。子分のバクは、クロミを乗せて空を飛んでいる。がまん強くて、クロミに意地悪されてもめげない。クロミがリーダーのクロミーズ5(ファイブ)は、ニャンミ。ワンミ。チュウミ。コンミ。の5にん組。三輪車で爆走する「ブンブンドライブ」が大好き。
 一見悪そうなクロミが女の子らしいものが好きというギャップがあります。
アニメ版「おねがいマイメロディ」では、天然で毒舌なマイメロにクロミが振り回されるといったギャップだらけの作品となり、話題を呼び、マイメロの人気が上昇しました。

~ 相棒キャラ ~
 主人公には欠かせない存在となるのが相棒キャラです。絶妙な立ち位置で物語を進めてくれる存在です。相棒ということで登場回数が多く主人公より人気のあるキャラクターになることもあります。どのようなキャラクターがいるのか作品ごとに調べていきます。

〈ルパン三世〉

 「次元大介」早撃ち0.3秒の天才ガンマン。その卓越したガンさばきは、ルパン三世も1目置く。窮地に陥っても常に冷静に状況を把握して、難局を打破する男。酒と煙草をこよなく愛する。 
 「ターゲットは555M」という話では、獲物はダイヤオークションの宝石で、しかしその会場は防犯が厳重なタワーの上でした。入り口はエレベーター1本のみで、フロアの天井と床には高圧電流が流れています。ルパンは次元の狙撃力を頼りにした作戦を練りますが、その作戦は555m離れた一点をひたすら狙い続けるというものでした。ルパン一味のコンビネーションが光る一作になっています。ルパンがいかに次元を信頼しているかがわかり、ルパン三世を支える重要な相棒です。
 原作では次元はルパンの幼馴染で、ルパン帝国を築いたルパン二世に仕えていたという設定です。ちなみに次元大介が相棒で五右衛門は仲間という関係性になっています。

〈ハイキュー!〉

「影山飛雄」バレーボールが上手くなることのみを考えて生きている。そのため、普段から非常に練習熱心で負けず嫌い。常人離れしたセッターの技術力があり、素早く相手のブロックをかいくぐるトスから、主人公である日向が打つ瞬間にトスを合わせるタイミングなど、他の選手ではやれないことを平然とやりぬける集中力と技術がある。
 ハイキューの代名詞とも言える主人公のスパイカー日向との変人速攻は影山にしかなせない技です。二人でしかなせない技から、チームの主戦力となり、主人公並みの存在感を放っています。普段は張り合うことが多いですが、変人速攻を取り入れ、まさに唯一無二で文句なしの相棒です。

〈ドラえもん〉

 「野比のび太」ドジで、ジャイアンやスネ夫にいつもからかわれているので、ドラえもんの秘密道具にいつも助けてもらっている。でも自然や動物が大好きな優しい男の子。
 のび太がいなければ物語が始まらないほど事の発端となることが多いのがのび太です。ドラえもんと二人でいることがほとんどで、喧嘩もしますが友情があついです。のび太がドラえもんに助けてもらいながらも絶対的な上下関係がなく、ドラえもんがねずみに恐れているときは呆れるシーンがあり、平等な関係を築いています。お互いを助け合い信頼しあっており相棒です。
 有名なドラえもんが未来に帰ってしまう回では、のび太がジャイアンと戦う場面があります。未来に帰るドラえもんを心配させないよう、ボロボロながらも果敢にジャイアンに立ち向かうのび太。その時の、のび太のセリフは「ドラえもんが安心して未来に帰れないんだ!」であり、二人の関係がうかがえる感動的なシーンになっています。

~ 常連キャラ ~
 いなくても作品には影響しませんが、どこか気になるキャラクターがいます。異様な存在感があり、コアな人気を集めています。

〈天才バカボン〉

 「レレレのおじさん」『おでかけですか、レレレのレー?』と、町を掃除しながら声かけ運動を実施するおじさん。自分と瓜二つの息子が多数存在することは意外に知られていない。
 レレレのおじさんは思いもよらない場所に登場します。バカボンのパパが地下を掘り進んでいた時、パパの目の前に登場した回がありました。レレレのおじさんが登場する時は、雨でもほうきで地面を掃いています。特に何かをするわけではないですが、レレレのおじさんが登場するのを楽しみにしている読者も多く、密かに人気を集めています。

〈ちびまる子ちゃん〉

 「野口さん(野口笑子)」いっけん、暗い女の子。笑い方は「クックックッ・・・。」冷静でおとなしいけれど、お笑い好きの一面があり、まる子とはテレビのお笑いの話で盛り上がる「お笑い好き仲間」。お笑いに関する知識は深く、有名なお笑い芸人の直筆サインも持っている。口ぐせは 「言えやしない、言えやしないよ。」「し〜らない。し〜らない。知っているけどしらんぷり。」など、自分だけの秘密をもって楽しむというちょっとひねくれた一面も。 
 たまにくる不気味な野口さんの笑い声を楽しみにしており、忘れたころに聞くと「これこれ!」と感じるようなクセのある存在感です。

〈ゲゲゲの鬼太郎〉

 「ねずみ男」人間と妖怪のハーフ。お金と権力が大好きで、何よりも金儲けを最優先する。あるときは鬼太郎の味方であり、あるときは敵になる。平気で嘘をつき、人を裏切る、欲にまみれた人物。怪しげなビジネスに手を出してはトラブルを引き起こすが、いつも最後は鬼太郎に助けられている。自称鬼太郎の大親友。
 トラブルメーカーでありながらも、独特なキャラクターで人気があります。人間の欲にまみれた性格が逆に潔いです。

~ 宿敵キャラ ~
 物語に欠かせないのが主人公の宿敵となるキャラクターです。宿敵がいるからこそストーリーが進んでいき、物語の鍵を握っています。そんな宿敵キャラに今回はスポットを当てていきます。

〈ウルトラマン〉

 「ウルトラマンの怪獣たち」特撮ヒーローウルトラマンシリーズに登場する悪役で、怪獣は51種類です。ウルトラマンの怪獣は派手目の怪獣は少ないですがトラウマになる怪獣が時折登場する事でも知られています。特撮ヒーローウルトラマンの悪役怪獣は子供達に、勧善懲悪を教えるだけでなく地球環境の問題や人間関係を教えてくれます。
 ウルトラマンに欠かせないのが敵となる怪獣たちで様々な種類があります。怪獣ごとに目的や使える技が違い、ウルトラマンの攻撃が効かない怪獣も存在します。
 ちなみに、人気な怪獣の一つとして「ゼットン」がいます。「ゼットン」は真っ黒な体と二本の角がトレードマークの宇宙怪獣です。『ウルトラマン』第39話「さらばウルトラマン」でウルトラマンを倒したことがあり、「ウルトラ」シリーズ最強の怪獣として知られています。

〈ポケットモンスター〉

 敵グループはシリーズによって異なり、目的が違います。


「ロケット団」
・ 登場:赤・緑・青・ピカチュウ(ファイアレッド・リーフグリーン)、金・銀・クリスタル(ハートゴールド・ソウルシルバー)
・目的:ポケモンの密漁、密売などポケモンを利用して金儲けや権力を手にする。ほかの組織と比べるとかなり現実的な目的。
・その後:[初代]サカキ(ボス)が敗れたことで解散、サカキもトレーナとしてやり直すことを宣言して失踪した。[第 2 世代]ラジオ塔をのっとりを阻止され、再び解散する。リメイクではサカキが呼びかけに応じ、向かおうとしていたがセレビィのとき渡りでたってきた主人公に阻止される。


「マグマ団」
・登場:ルビー、サファイア、エメラルド(オメガルビィ・アルファサファイア)
・目的:生命が活動するための陸地を増やすオメガルビーでは人類の発展のために陸地を増やす。
・ その後:グラードンを目覚めさせるも、あまりにも強大な力(すべての海が干からびる)を目のあたりにし、自らの過ちを悟り、組織を解散させる。
「アクア団」
・ 登場:ルビー、サファイア、エメラルド(オメガルビィ・アルファサファイア)
・ 目的:生命の源である海を増やす。アルファサファイアではポケモン理想郷のために海を増やす。
・その後:カイオーガを目覚めさせるも、あまりにも強大な力(すべての陸地が海に沈む)を目の当たりにし、自らの過ちを悟り、組織を解散させる。
「ギンガ団」
・ 登場:ダイヤモンド・パール・プラチナ
・目的:心があるから争いを生み出すとし、心がない完璧な世界を作り出そうとする。
・その後:主人公に伝説のポケモンをゲットされ、野望は打ち砕かれ、アカギ(ボス)は失踪する。プラチナではプルート(ギンガ団の幹部)が組織を率いてヒードランを入手しようとするも阻止され、逮捕される。マーズ、ジュピター(ギンガ団の幹部)はアカギを探す旅に出て、サターン(ギンガ団の幹部)は残った団員を束ねて、まっとうな組織運営をしようとする。


「プラズマ団」
・ 登場:ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2
・目的:人々にポケモンを解放させ、独占しようとする。
・その後:主人公にゲーチス(ボス)が敗れたことで、野望は打ち砕かれ、N(幹部)はゲーチスと決別する。ブラック2・ホワイト2で再び動き出すが、阻止され、ゲーチス最終的には廃人同然となってしまった。アクロマ(幹部)は主人公の戦いからポケモンの力を引き出すのは「ポケモンとの絆」と見出し、プラズマ団を解散させた。


「フレア団」
・ 登場:X・Y
・目的:人々が争うのはポケモンや物資が足らないからとし、争いをなくすために命の数を減らそうとする。目的のために、かつて、カロスで起きた戦争を止めるために使用された最終兵器を発動させようとしていた。
・その後:主人公に阻止され、自暴自棄になったフラダリ(ボス)は最終兵器を発動させるもエネルギーが不十分だったた
め、アジトと最終兵器を消滅させるに過ぎなかった。フラダリの製紙は不明で、クロセシキはその後、独自に行動するが失敗する。また、パキラ(幹部)は何事もなかったように四天王を続けるなど勝ち逃げ状態となる。
 一番有名な「ロケット団」は、珍しいポケモン、強いポケモン、そしてサトシのピカチュウを奪おうとする悪の組織です。サトシの冒険を追いかけて、各地方に現れます。

〈ドラゴンボール〉

 「フリーザ」かつて宇宙で侵略の限りを尽くした悪の帝王で、サイヤ人の星を破壊した張本人。4つの形態を持つ変身型の宇宙人で、変身するたびにパワーアップする。ナメック星で悟空達と死闘を繰り広げるが、超サイヤ人となった悟空に敗れる。その後、自らの体をサイボーグ化して地球にやってくるが、未来から来たトランクスによって殺された。
 平常時は敬語で落ち着いて会話しますが激高すると我を忘れて怒り狂うキャラクターです。普段は様々な惑星の地上げ屋として活動しており、部下を使って様々な惑星を侵略して売却しています。フリーザはとことんクズな性格をしており、仲間でさえも容赦せず更に自分を助けてくれた人物にすら不意打ちするという事でフリーザのクズ具合はドラゴンボールでもずば抜けています。フリーザはドラゴンボールの作中では初めて登場した圧倒的な強さを持つキャラクターです。フリーザは何度も変身を行い、その度に戦闘力を大幅に上げています。フリーザの戦闘力は孫悟空やベジータなどと同じで底なしのパワーアップをすることが出来ます。ドラゴンボールの本編に登場するキャラクターの中でも、唯一パワーアップして孫悟空やベジータと互角に戦うことが出来るのはフリーザだけとなっています。
 性格が悪く、そして強いという完全悪役キャラで主人公の孫悟空の宿敵となっています。また、つい真似したくなるような独特な口調をしており、そこがまた視聴者から人気を集めています。ドラゴンボールを知らない人でも孫悟空とフリーザだけは知っているという人も多いのではないでしょうか。

◇まとめ

 様々な作品のキャラクター設定を見てきましたが、作品によってキャラクターの扱い方が異なり、その違いこそが作品の個性になっていることがわかりました。キャラクター数が多いものや少ないもの共にメリットデメリットがあり、作品のストーリーにあったキャラクター設定が求められます。私が以前に考えていたような「このキャラクターを登場させたいからつくる」といったものではなくて、作者が全体的にストーリーを考えた上でできた重要なキャラクター達だったのだと気付くことができました。また、人気なキャラクターには、正義感と仲間意識が強いがどこか欠点がある主人公やギャップのあるキャラクターが多く、完璧なキャラクターではなく意外性や応援したくなる要素が必要であることがわかりました。
 キャラクターには作者や読者の憧れや希望が込められていることが多く、調べていく上でキャラクター設定をすることは面白く夢のある作業だと感じました。今後の作品を見る際はキャラクターをどのように設定しているのか気にしながら見てみるとまた新しい発見をすることができるかもしれません。

◇参考文献

https://zukan.pokemon.co.jp/

剧情/动画/奇幻《千与千寻》电影超清视频在线观看_龙珠电影网 (lzvod.net)

Mario Group (5/26/2015) by CAHoltz on DeviantArt

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参照:https://starwars.disney.co.jp/character/darth-vader.html

参照:https://kimetsu.com/anime/risshihen/character/?chara=zennitsu

参照:https://www.ytv.co.jp/conan/character/character1/conan.html

参照:https://www.evangelion.co.jp/1_0/chara.html

参照:https://www.shinchan-app.jp/about/index2.php
   http://info.nicovideo.jp/seiga/sinchan_vote/

参照:https://www.sanrio.co.jp/character/mymelody/#char_profile
   https://www.sanrio.co.jp/character/kuromi/#char_profile

参照:https://merideri.com/lupin-jigen-best10

参照:https://haikyu.jp/chara/karasuno/9.html

参照:https://dora-world.com/characters/nobita

参照:https://www.koredeiinoda.net/manga/s_rererenoojisan.html

参照:https://www.fujitv.co.jp/b_hp/maruko/character/school.html

参照:http://www.toei-anim.co.jp/kitaro/character/02.php

参照:https://animeanime.jp/article/2018/07/10/38634.html
   https://bibi-star.jp/posts/9315

参照:https://www.pokemon.co.jp/tv_movie/anime/

参照:http://www.toei-anim.co.jp/tv/dragon_s/chara/17.html
   https://bibi-star.jp/posts/10835

キャラクターデザインとは?~キャラクターを作り上げる三次元構成を押さえよう~

https://areablue.jp/2020/01/02/post-15591

担当者:井村淑恵

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