14.オーディエンスの利用と満足

はじめに


オーディエンスの参加はトランスメディアの必須要件です。
そのさいオーディエンスはコンテンツをどのように利用し、どのような満足を得ているのか調べました。

ー目次ー
◆オーディエンスの利用の仕方
◆オーディエンスの満足度
◆事例
◆まとめ

オーディエンスの利用の仕方


オーディエンス(ファン)自らが発案し、自分たちで行動していきます。
アイドルファンの場合だと、握手会などのイベント参加券付きCDの購入費用、コンサート代、グッズ代などその費用は多額になります。
他にもテレビ番組や動画配信、メンバーのブログなど日々更新されるコンテンツ・情報をキャッチアップするのにも時間を費やします。
オーディエンス(ファン)が手間ひまをかけている側面もあり、SNS投稿やブログへ毎回コメントを寄せるファンや、
ファンが自分の「推し」の握手会を宣伝する画像を作成し、SNSで拡散することも多いです。
このようにお金や時間だけでなく手間ひまをかけて応援することこそやりがいがあり、オーディエンスの利用の仕方だと思いました。

◇オーディエンスの満足度


満足感を得るためには、目標は絶対必要になってきます。
例えば、ポケモンゲームのストーリーでバトルを繰り返すにつれて「中間目標」を掲げます。
自分の最終的な目標を達成するにあたって、小さな達成体験がオーディエンスのモチベーションを高く保たれます。
またアイドルファンの場合、ライブやイベントなどで会えただけで満足感を得ることは出来ますが、
自分に気付いてくれてファンサービスをしてくれたら更に満足感を得ることができます。
他にも「推し」がSNSで反応してくれたら、それをスクリーンショットして保存する人がいたり。
自分の存在に少しでも気付いてくれたら満足度は高まると思います。

◇事例


アニメやミュージックビデオのロケ地を巡る聖地巡礼などの小旅行も盛んに行われています。
アイドルファンの場合だと、自分の「推し」が行った場所に行って記念に写真を撮ったり、同じ食べ物を食べたり、
コンサートや握手会などのイベントで少しでも「推し」から注目を集めるために、
メンバーの名前が入ったうちわを手作りしたり、メンバーの名前が刺繍された特攻服のような奇抜なファッションで
イベントやライブに来るファンなど存在します。

◇まとめ


オーディエンスの利用と満足はその対象をメディアから受け手に移したことにあります。
このことによって受け手はメディアの送り手の意図とは違った
メディアの解釈(受け取り方)をしているということがわかりました。
つまりメディア側の意図と受け手側は別になっています。
「オーディエンスの利用と満足」は、社会分化された社会において同一の文化や生活様式などを
共有する特定のセグメントがどのようにメディアと関係しているかを明らかにする目的で行われています。
そのため、「オーディエンスの利用と満足」における目標はその特定のセグメントがどのような欲求をもって、
どのようなメディアをどうのように利用し、どのような充足を得ているのかを探ることがカギとなっています。
これからの「オーディエンスの利用と満足」は、既存の研究成果を継承しつつ、
ニューメディアの技術的特徴をとらえた新しい理論モデルや能動性などの再確立が必要になると思います。

担当者:杉田琴帆

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